上場申請したUP workの決算を見るとクラウドワークスの将来がうっすら予想できる

世界中にいる1,000万人以上のフリーランスに対して、仕事の依頼をすることができる世界最大のフリーランシングサービス「UPwork」がいよいよ上場の予定です。

 

UPworkとは?

元々、UPworkは大手フリーランシングサービスの「Elance」と「oDesk」が2013年に合併したことで誕生した会社です。

 

国内では、クラウドソーシングというと、「ランサーズ」や「クラウドワークス」が有名ですが、抱えるフリーランスの規模ととしては、圧倒的な差があり、そのことがサービスの品質や価格に対しても大きな違いを生み出しています。

 

(参考)「UP work」「クラウドワークス」「ランサーズ」の比較

Up work ランサーズ クラウドワークス
フリーランサーの数 1,400万人 非公開 197万人
年間契約金額 1,200~1,500億円 400~500億円 100~150億円

 

というのも、フリーランサーの数が多いということは、それだけ多様な技術を持った人材がそろっているといことであり、かつフリーランサー間での競争も激しくなるため、より低い価格での契約になる傾向が強いからです。

 

UPworkは、Fortune 500の企業のうち28%の約140社が使っているということで、その実力の高さが伺い知れます。

 

上場後の時価総額は数千億円規模か?

UP workの上場は、2018年度の下半期といわれておりますが、これまでの調達状況も踏まえると、時価総額は数千億円を超える規模になると思われます。

(これまでの、調達金額はベンチャーキャピタルを中心に約190億円を調達)

 

ちなみに、国内のクラウドワークスの時価総額が7月28日時点で、290億円程度ですので、ここからも、UP workに対する実績や市場の期待の大きさが分かります。

 

クラウドワークスとのウェブマーケティング比較

ウェブサイトの流入数をSimilarWebで比較すると、UP workは海外展開しているためクラウドワークスとは相当な差になっています。

こちらは参考までにUP workの上位表示ワードとクラウドワークスを比較してみました。

upwork 順位 クラウドワークス 順位
writing jobs 2位 ライティング仕事 2位
virtual assistant 8位 バーチャルアシスタント 15位
freelance jobs 7位 フリーランス仕事 3位
illustration jobs 4位 イラストレーター仕事 6位
website designers 3位 ウェブデザイナー 17位
ghostwriting jobs 1位 ゴーストライター 圏外

クラウドワークスのSEOも凄いですが、UP workのゴーストライティングジョブというキーワードは面白いですね。

UP workは5000を超える様々なカテゴリページを用意して、多くのトラフィックを稼いでいます。

 

 

国内でも今後更にフリーランス市場は拡大

今回のUP workの上場に見られるように、フリーランスという働き方は世界的にも今後ますます拡大していくことが予想されています。

 

国内でも政府主導で、法制度の改正も進んでおり、企業も働き方改革を進めるなかで、より柔軟な働き方ということが、一般的になってくることは間違いありません。

 

今回の「UP work」の上場はこれからのキャリアを考える上で、私もフリーランスという選択肢を今一度考えてみたいと思わされる報道でした。