未経験でコンサル業界に転職する時はエージェントを活用すべき理由

 

未経験でのコンサル業界への転職を検討する際には、いくつかの方法があるかと思います。

1つ目は、希望先の企業のホームページを通して、応募する方法。

2つ目は、転職・求人サイトを通して自ら転職先を探す方法。

そして3つ目が、転職エージェントを活用する方法です。

 

転職の方法としては、それぞれにメリット・デメリットはあるのですが、未経験者のコンサル業界への転職にかぎっていえば、エージェントを活用することが最もお勧めです。私も転職の際には、エージェントにお世話になっておりますので、そのときの経験も含めてご説明していきたいと思います。

 

なぜ転職エージェントに相談をしたのか?

当時私はコンサルティングとは全く関係のない広告業界で勤めておりました。

 

友人の中でコンサルティングファームに勤めている人も何名かおりましたが、入社して3年ほどであり、自分の会社のジュニアメンバーが行う業務については分かるものの、全員新卒入社ということもあり、中途面接のことについては、ほとんど知らない状況でした。

(また、あとで自分が中途面接の採用に携わるようになって分かったことなのですが、当時友人から聞いていた内容と、実際に面接官が見ている内容にはいくつかギャップも存在していました)

 

書籍やサイトなどを見て、コンサルティングファームに関する知識は増やしていったものの、

いまいち自信を持つことができず、このタイミングで転職して本当に良いのだろうかなどと迷っておりました。

 

ただ、何もアクションを起こさなければ今と変わらないという不安もあったことで、まずは転職エージェントの方に相談するだけであれば、特にマイナスになることもないのではないかと思い、1ヶ月ほど悩んだ末に、思い切ってネットから申し込みをしたのです。

 

転職エージェントに対する不安

どうして1ヶ月も悩んだかというと、転職エージェントを活用することに対していくつか不安があったからです。

  • 相談をしたら、強引に転職のプロセスに進められるのではないか?
  • 自分が行きたいところではなく、転職しやすいところを勧められるのではないか?
  • 未経験の自分が申し込んでも、まともに相手にしてもらえないのではないか?

特に、私は押しに弱いタイプの人間であり、無理に進められるとなかなか断ることができなかったので、他の人以上に悩んだと思います。

但し、これらの不安は、私が活用した転職エージェントは勿論ですが、その他多くのエージェントでも当てはまらないということが、後ほど分かりました。

その理由は、転職エージェントのビジネスモデルをご理解いただければご納得いただけると思います。

 

転職エージェントのビジネスモデルと行動原理

転職エージェントは、候補者が転職に成功した際に、転職先の企業から、採用年収に応じて一定の比率の手数料を獲得するビジネスモデルです。

 

そのため、転職エージェントとしては、以下の3つのモチベーションが発生するのです

①できるだけ年収の高い転職先に就職して貰いたい

②(コンサル希望者の場合)1人あたりから得られる収入が大きくなりやすいため、
時間を要してでも、紹介を成功させたい

③(コンサル希望者の場合)コンサル転職成功後にも、転職する機会が多く、かつ年収も高額になるので、長期的なリレーションを構築したい

このようなモチベーションが存在するため、転職エージェントに相談しても、私が当初抱いていたような不安の心配はほとんどなく、逆に親身になって、本当に良い企業への転職を成功するために相談を受けてもらえることが普通なのです。

 

転職エージェントの良いところ

それでは、実際にどのようなポイントが良かったのか、紹介したいと思います。

企業の文化や人柄などの表に出にくい情報の入手

 転職エージェントは、多くのコンサルティングファームの担当者と長い期間にわたってリレーションを持たれています。そのため、企業文化や人柄などの書籍やネットでは分かりにくい、もしくは複数会社の比較が難しい内容についても、お伺いすることができることができることがあります。

履歴書に対するアドバイスや添削

 未経験者にとっては、中途採用の履歴書作成も初めての経験です。新卒とは異なり、職務履歴でのアピールの仕方などを担当者から詳しくヒアリングできます。また、エージェントの中には、添削サービスを無料でしてくれるところもありますので、是非一度聞いてみると良いと思います。

過去の転職成功実績に基づいたアドバイス

 転職エージェントの担当者は、過去に何百人という候補者の面接合否を知っています。コンサルファームごとに、どういった方が受かりやすく、どういったことが失敗に繋がったのかということをご理解されていらっしゃりますので、彼らからのアドバイスは非常に参考になります。

転職に関する事務手続きの代行

 最後に細かいですが、事務手続きを全て代行してくれるというのも個人的には良かったです。直接候補先の企業の方にメールをするとなると文面などにも気を使ってしまいますが、それらは全てエージェントの方が行ってくださりますので、面接対策に集中することができました。

 

転職エージェント選びの注意点

最後に、転職エージェントを選ぶ際に注意すべきポイントもご紹介しておきます。

プロフェッショナル系を専門に扱っているエージェントの方がお勧め

エージェントの中には幅広い転職先を扱う総合系と、いくつかのプロフェッショナル系の仕事を専門に扱うエージェントがございます。コンサルへの転職を考えているのであれば、後者のエージェントを選んだほうが、より良いアドバイスをもらえる可能性が高まります。

転職には時間を要することもある

プロフェッショナル系の転職エージェントを利用する場合は、エージェントスタッフが少ないこともあり、サポートを受けるのに時間を要してしまうことがあります。そのため、転職までの期間が差し迫っている場合などは、複数のエージェントに同時に申し込みをして、回答が早いところにお願いするというやり方も存在します。

担当者が合わないと思ったら思い切って他のエージェントにあたることも大切

エージェントをお勧めするといっても、残念ながら、全ての担当者が十分な対応をしてくれるわけではございません。同じエージェントの中にも、担当者によってサービスの質は異なります。そのため、もしもしっかりとしたサービスをもらえない場合は、他のエージェントにも申し込みをしてみて、お話を聞いてみることがお勧めです。

 

結論

  • 未経験者のコンサル転職では、転職エージェントの活用がお勧め
  • コンサル希望者の場合は、未経験者であっても、しっかりとしたサポートを受けやすい
  • 転職エージェントを使うことで、転職に成功する確率もあがり、手間も軽減
  • 但し、時間はかかることもあり、担当者による差異もあるため、複数のエージェントにあたることもあり