デジタルマッキンゼーに転職するためのポイント

近年戦略ファームの多くが注力しているテーマとしてデジタルがありますが、グローバルNo1ファームのマッキンゼーも例外ではありません。

 

一方で、デジタルマッキンゼーの情報については、まだまだ世の中には出ていないことが多く、具体的にどのような仕事をするのか、どのような人たちがいるのか見つけることが難しい状況です。

 

そこで、今回は、デジタルマッキンゼーの募集要項や、実際に働いていらっしゃる方のお話に基づき、デジタルマッキンゼーの概要をご紹介してみたいと思います。

 

デジタルマッキンゼーの職務内容

まず、デジタルマッキンゼーのコンサルタントは、完全にデジタルに特化した人材もいれば、デジタル領域の強みとゼネラルなコンサルタントとしての強みの両方を融合した人材もいらっしゃります。

 

デジタルマッキンゼーのコンサルタントの担当業務は多岐に及び、、デジタル領域に特化して活躍することもあれば、デジタルにおける専門性を他のコンサルティング業務(オペレーション、組織運営、戦略策定、コーポレートファイナンス、マーケティングおよびセールス等)と組み合わせることで貢献することもあります。

 

ただ、いずれの場合も、幅広いセクターおよび業種のクライアントのプロジェクトをすることには変わりありません。

 

また、デジタルのテーマとしても、以下に挙げる様に求められるスキルには幅がありますので、UI・UXデザイナーからビックデータアナリスト、システム開発者までどのような方にもチャンスはございます。

  • デジタル技術を用いた中核事業の抜本的な変革および新事業の創出
  • 企業が所有する膨大なデータから経営上の意味合いを抽出し、戦略的なアクションを設計
  • デジタITのリーン化、IT調達の最適化、技術のモダン化等の支援ルを含めたエンド・トゥ・エンドでの顧客体験の構築

 

デジタルマッキンゼーのコンサルタントの働き方

一般的な戦略コンサルティングプロジェクト同様、通常3-5名程度で構成されるコンサルタントのチームにおいて、デジタル変革のプロジェクトを企画し、様々なビジネス、テクノロジ、プロセスおよび人々とエンドツーエンドで関わり、クライアントの事業の中核まで踏み込んだ改革や再発見を行うことで価値を創出します。

 

主な業務内容は、デジタル領域に強みを有するマッキンゼーのコンサルタントとして、情報の収集・分析、仮説の策定および検証に加え、クライアントへの提案の立案およびプレゼンテーションを担当。また、クライアントチームと共同で、クライアントのマネジメントに対し成果を発表し、提言を行う場合もあります。

 

所属するチームからは、トレーニングに加え、コーチングやメンタリングを直接受けることになります。マッキンゼーにおけるキャリアを通じて、ガイドとなり正式なトレーニングをサポートするパートナーが、各新入社員ごとに1名アサインされ、キャリアのサポートも用意されています。

 

また、参加するプロジェクトを選択する際の相談先となる Professional Development Team や他のパートナーからも、スキルやネットワークの構築についてサポートを受けることができます。

 

デジタルマッキンゼーの募集要項

デジタルマッキンゼーの正式な募集要項には以下が記載されています。

 

  • 四年生大学卒業必須
  • 新しい技術やデジタル戦略への興味・関心
  • 分析的・論理的な思考力
  • チーム環境でコラボレーションしながら業務遂行ができる方
  • 流暢な日本語・ビジネスレベルの英語力のある方

 

デジタル領域での経験は、募集要項には記載されていないですが、面接応募フォームの中に職歴を求められるため、その中に、デジタルに関するご経験を書くことは、実質的には必須と思っていただいて構いません。

 

実際にデジタルマッキンゼーでご活躍の方々の経歴を見ても、研究やビジネスの現場などで、何かしらデジタル関連のご経験をされていらっしゃる方がほとんどです。

 

最後に:デジタル領域を検討している場合は、複数のファームへ応募してみることがお勧め

デジタル領域は、従来からの強みを持つアクセンチュアや、同じ戦略ファームであるデジタルBCGなど複数の選択肢がございます。

 

募集人数は、ここ1~2年で急激に拡大しているものの、まだまだ絶対数としては少ない状況ですので、デジタル分野での強みを活かしてコンサルティングファームで活躍したいと考えていらっしゃる方には、複数のファームをまずは受けてみることをお勧めします。