外資コンサル採用担当が教えるコンサル業界の面接対策でおすすめの書籍

コンサル転職において最も大きな壁となるのが、面接対策です。

今回は、コンサルの面接の対策に際してお勧めの書籍を紹介したいと思います。

 

ケース対策をするための3冊

まずは、コンサルティングファームの面接として必ずといっていいほど出題されるケース面接を対策するための書籍から紹介していきます。

 

①現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート―「6パターン・5ステップ」でどんな難問もスラスラ解ける!

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最初の1冊は、ケースの対策に入る前段階として、「フェルミ推定」のやり方をしっかりと抑えておくための1冊です。「フェルミ推定」自体はシンプルであり、慣れてしまえば多くの方が一定の水準の回答をできるテーマでもありますので、準備運動として勉強しておくことをお勧めします

またフェルミ推定は、問題を作ることも簡単なので、是非自分でも問題を作ってみて、説いてみると良いトレーニングになると思います。ネットでリサーチをすれば実際の数字も分かりますので、後で規模感が正しかったかどうかの確認も忘れずにやって下さい。

尚、「フェルミ推定」はケース面接のために求められるわけではなく、実際のプロジェクトの中でも活用する機会はよくあります。「この事業をやったらどの位の売上がでるの?」などという質問をクライアントや上司から聞かれた際に、その場でフェルミ推定を活用して回答できるようにはほとんどのコンサルタントがなっています。

 

②東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート 50の厳選フレームワークで、どんな難問もスッキリ「地図化」

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こちらも1冊目と同様、東大ケーススタディ研究会から出ている書籍になります。ケースをタイプに分けた上で、その回答方法を18の問題を例にしながら解説しています。

ここに記載されている回答方法は、コンサルタントとして必ずしもベストとは言い切れませんが、一つの考え方としては理解しておいてください。

 

その上で、ここで紹介されている回答方法に、面接官の立場になったつもりで、質問を考えてみてください。このやり方は、この後に紹介する書籍も同様です。

 

コンサルタントのスキルとして大切なのは、答えを提示することではなく、議論を通じてクライアントと一緒に答えを作っていくことだと思います。

 

そのため、面接の場でも、面接官からは、別の角度から質問をされ、それにあなたがどの様に考え、答えるかということが見られているということを忘れず対策を練ってください。

 

③過去問で鍛える地頭力 外資系コンサルの面接試験問題

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フェルミ推計とビジネスケースの両方を押さえた1冊です。全体的に説き方はシンプルで、分かりやすくまとまっておりますので、もし面接までの時間が少なく十分な対策の時間が取れないという場合は、この1冊を対策するのがよいと思います。(準備をしっかりしないこと自体は、あまりお勧めしませんが)

 

また、著者が最後に記載している通り、ケース問題には正解というものはありません。更に、議論の仕方やアプローチの方法についても正しいやり方というのはありません。「面接官は、候補者が何をどれだけ知っているかを評価しているわけではありません。どんな問題に直面しても、必要な情報を(面接官から聞きだすなどして)集め、客観的に物事を整理し、本質的な問題を捉えて、ハッとさせられる分析を加える力があるかどうかを観察しているのです。」(本文より)ということを強く意識してケース面接対策にのぞんで見てください。

 

ケース以外での面接対策をするための2冊

コンサルティングファームの面接は、ケース対策以外にも一般的な志望動機や前職での経験などについて質問されることもあります。ここでは、それらの面接対策を踏まえた、お勧めの2冊を紹介しておきます。

 

④この1冊ですべてわかる コンサルティングの基本

[wpap type=”detail” id=”4534043864″ title=”この1冊ですべてわかる コンサルティングの基本”]

コンサルティング業界の基礎知識や歴史に始まり、転職にあたってのアドバイスまで幅広くカバーしている一冊です。すでにこのブログを読んでくださっている方にとっては、新しい情報は少ないかもしれませんが、あらためて一通り抑えておくという観点からは、読んでおいて損はない1冊だと思います。

 

ケース以外での面接対策として、お勧めしているのは、第五章の8で紹介されている面接での心構えについてです。個人的には、全てが著者と同じ考え方ではないですが、参考になる箇所も多いです。

 

⑤コンサル一〇〇年史

[wpap type=”detail” id=”B00SWIGN76″ title=”コンサル一〇〇年史 (ディスカヴァー・レボリューションズ)”]

マッキンゼー出身で、独立系コンサルティング会社である株式会社フィールドマネージメント社を経営する並木祐太氏の書かれた1冊。コンサルティング業界の全体の歴史を知っておくことで、各社のDeNAに刻まれた特徴や社風を理解できると思います。

 

著者の経歴も影響しているのでしょうが、戦略コンサルティングファームに関する情報が豊富になっているため、マッキンゼーへの転職を考えている方は勿論、ボスコンやべイン、アクセンチュアなどへの転職を考えていらっしゃる方も是非、基本知識として抑えておいてよい内容だと思います。

 

コンサル面接対策の時間はできれば100時間

今回は、コンサルティングファームの面接対策の本を紹介していきましたが、最も大切なことはこれらの書籍を使ってしっかりと準備をすることです。

コンサルティングファームの面接は、対策をすれば対策をしただけ、着実に力がつき、成果に繋がるものです。逆に、どんなに頭が良い人でも、しっかり準備をしなければ、あなたの才能を上手く伝えることが難しくなることも往々にしてあります。

 

  • 1.書籍を読み、考え方の型を覚える
  • 2.自分にあった型で、問題を自力で解いてみる
  • 3.それらの説き方に対して、面接官の立場にたって質問・議論をしてみる
  • 4.十分できたら、自分で新しい問題を考え、1~3を繰り返す

 

面倒くさく、大変かもしれませんが、転職は貴重な機会でありますので、是非頑張ってみてください。