「社会人になってからコンサル業界に興味が出てきた」
「新卒の時にコンサルに挑戦したけれども上手くいかなかったけど、まだ諦め切れない」
という方は、意外と多くいらっしゃいます。
しかしながら、「コンサルに転職しても失敗するんじゃないか」
「後悔するくらいだったら今の仕事を続けて出世を目指すほうが良いのではないか」
という不安を同時に持たれる方も沢山いらっしゃるため、実際に転職活動に踏み切る方はまだまだ多くはありません。
今回は、そのようなコンサル転職による失敗や後悔の実態について紹介することで、皆さんが転職を考える際のお役に立てればと思います。
コンサル転職後にすぐに辞める傾向が強い人の特徴
コンサル転職後にすぐに辞める人は、一定数いらっしゃいます。
具体的にいうと、1年以内に辞めてしまう方は、1~2割程度はいらっしゃいます。
1~2割という数自体は、それほど多くはないと感じるかもしれませんが、自分がその1~2割に入ってしまうかもしれないという不安は依然残ることでしょう。
ただし、多くの中途コンサルタントを見てくる中で、1年以内の短期間で退職する方には、以下のような特徴があることが多いです。
- ①現在の自分の実力に対して過度に自信を持っている
- ②他人からこれまであまり怒られたことがなく上司の詰めに対する免疫が少ない
- ③常に新しいことに対する興味が極端に強い
①現在の自分の実力に対して過度に自信を持っている
コンサルタントに転職する方は、今の会社で成功を収めていることが一般的です。「今の仕事に対して達成感を感じることができず、コンサルへの転職を考える」という話は面接の場でもよく伺います。成功することは非常に良いことですし、適切な自信を持つことはコンサルタントとしても大切です。
但し、コンサルティングファームで求められるスキルの種類や質が、これまでの事業会社で評価されてきた内容とは異なるために、特に入社半年~1年間は思ったような成果を残せずに悩む方が少なくとも半数以上はいます。
コンサルティングファームに転職して悩むことは一般的ですが、自分に対する自信が強すぎる方は、自分自身を変えていくのではなく、環境が合わないという風に考えて、退職という選択肢を選んでしまいがちです。
②他人からこれまであまり怒られたことがなく上司の詰めに対する免疫が少ない
コンサルティングファームでも他の事業会社と比べて、早いサイクルでの成長を求められるため、上司からのアドバイスも積極的に行われます。
但し、プロジェクトの時間的制約が大きい中で、上司もゆとりを持つことがなく、アドバイスの伝え方が厳しくなったり、時には愚痴に近しいことをいってしまう方も、残念ながらいらっしゃります。
これまで優等生として、キャリアを歩まれてきた方の中には、それらの上司からの言葉に対して、過度に反応してしまい、精神的に辛くなり、退職をされてしまう方もいらっしゃります。
③常に新しいことに対する興味が極端に強い
コンサルタントに関心を持たれる候補者の多くは、好奇心が強い方が多くいらっしゃります。数ヶ月ごとに新しいプロジェクトに入り、新しい知識を身につけられるというのは、確かにコンサルティングファームの醍醐味でもあります。
但し、中には、好奇心の度合いが非常に強く、コンサルティングファームに入社した後に、新進気鋭のスタートアップや自分自身で起業するといった別の道に対して関心が高まる方がいらっしゃります。
特に、戦略系のコンサルティングファームの中でも、より大きな成果を出すために、オペレーション改善の比較的期間の長いプロジェクトを担当する機会も依然に比べると増えてきましたので、入社後そのようなプロジェクトにアサインされた方は、転職をしてしまう方もいらっしゃります。
反対に数年在籍、昇進する人の特徴
反対に1年以上、コンサルティングファームに在籍される方や、その後コンサルティングファーム内で昇進を積み重ねていく方には様々な方がありますが、よく見る特徴について、同様に紹介してみます。
- 周りからのインプットを素直に受け入れられる
- 貰ったインプットを定期的に振り返り、自分の糧とすることができる
- 全てを真面目に対応するのではなく、優先度を意識して要領よく仕事ができる
- 上手くいかない時は、同僚や上司に躊躇うことなく相談できる
- 頑張りつつも、どこかでは冷静にあきらめることもできる
これらは、コンサルティングファームへの転職後に働いていく上でも参考になると思いますので、参考にしてみて下さい。
そもそも、半数近くは3年程度で辞めるし、その後活躍もしている
また、もう一つ知っておいて頂きたいのは、コンサルティングファームに転職した方の半数近くは3年程度でやめているという事実です。そして、その方々は、決してコンサルティングファームへの転職が失敗だったわけではなく、次のキャリアで活躍するための基礎を培った方々が大半です。
また、極端な例ですが、コンサルティングファームに転職し、上手く活躍できず身体を壊してしまい1年程度で辞めてしまった後に、起業して成功していらっしゃるような方も存在します。
つまり、転職後コンサルタントとして上手くいかない可能性はゼロではありませんが、キャリア全体を通してみると、コンサルタントへの転職が失敗だったという人は極めて少ないということです。
迷って時間を過ごすよりも、アクションを起こして失敗した方が学びは大きいです。
もしコンサルティングファームがあなたにあっていなかったとしても、チャレンジしてみることで生まれるリスクは、そんなには大きくないと思います。
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注:但し、もしあなたが35歳付近をすでに超えているようであれば、今のキャリアでもかなりのポジションに上っていると思いますので、コンサルティング以外の可能性も慎重に考えることをお勧めします。