デジタルマッキンゼーとデジタルBCGを年収・ビジネスモデルで比較

コンサルファームの最近のトレンドの1つとして、「デジタル領域の強化」が挙げられます。

マッキンゼーによる「デジタル・マッキンゼー」やボスコンによる「デジタルBCG」など所属を明確に分ける形で、人材の強化を進める動きも見えつつあります。

「データアナリティクスからのビジネスブレイクスルーの抽出」や、「全く新しいデジタル・エクスペリエンスの提供」、「デジタル組織へのトランスフォーメーション」などの非常に刺激的なプロジェクトを取り扱うことが中心になり、これらの組織に興味をもたれる方も少なからずいらっしゃると思います。

そこで、今回は、デジタルマッキンゼーやデジタルBCGについて、基本的な情報をご紹介していきたいと思います。

 

デジタルマッキンゼー、デジタルBCGの年収

デジタルマッキンゼーやデジタルBCGの年収は、職種・役職の双方に応じて異なってきます。

例えば、デジタルマッキンゼーの場合、デジタルを中心としたコンサルティングサービスを提供する、「コンサルタント」と呼ばれる職種のほかに、「デザイナー」や「エンジニア」、「データ・アナリティクスの専門家」といったような職種が存在しています。

デジタルを中心にする「コンサルタント」の年収は、一般的なマッキンゼーのコンサルタントと大きく変ることがないようです。

 

  • 入社1~2年目:700万円~900万円
  • 入社3~5年目:1,200~1,500万円

 

一方で、その他の職種については、給料水準がコンサルタントと比較するとやや下がるようです。とはいっても、事業会社で通常のデザイナーやエンジニアとして活躍する年収に比べると高い水準が期待できます。

 

デジタルBCGについても、「コンサルタント」の年収は、一般的なボスコンのコンサルタントと大きく変ることがないようです。

  • 入社1~2年目:700万円~900万円
  • 入社3~5年目:1,200~1,500万円

 

デジタルマッキンゼー、デジタルBCGのビジネスモデルと役割

両社のビジネスモデルは、従来のコンサルティングビジネスと変わりません。

大きくは、「定額サービス型」「成果報酬型」の2つが存在し、クライアントに対してコンサルティングサービスを提供し、その対価を獲得するモデルです。

 

そうした中で、デジタルマッキンゼー、デジタルBCGの役割は、マッキンゼーやボスコンが獲得してきたプロジェクトの中で、デジタルの力を要するパートに関して、協力しあいながら、より大きな成果を挙げることです。

 

現代のビジネスの世界においては、「戦略」と「デジタル」はもはや切り離しては考えられるものではなく、一体的に検討しなければいけません。そういった意味で、デジタルマッキンゼーとマッキンゼー、ボスコンとデジタルBCGはバラバラな組織ではなく、蜜に連携しながら動いているのです。

 

デジタルマッキンゼー、デジタルBCGに求められる能力


両社に求められる能力の中心は、デジタル領域での経験とノウハウです。

具体的には、以下のようなテーマにあうプロジェクトの経験がある人材となります

  • ビックデータ解析
  • AI/機械学習
  • ブロックチェーン/スマートコントラクト
  • IoT
  • ロボット工学
  • エクスペリエンスデザイン
  • サービス/アプリケーションの設計・開発
  • PDCAプロセスの最適化 など

 

勿論、コンサルティングファームでありますので、これらのプロジェクト経験に加えて、一定レベルの論理的思考力や、コミュニケーションスキルは求められます。(通常のコンサルタントほどはなくても問題ない)

 

デジタルマッキンゼー→マッキンゼーという道はあるのか?

デジタル領域の組織から、戦略領域の組織へのキャリア変更は、残念ながら、現状はほとんどないようです。

というのも、現状は、デジタル領域のプロジェクトニーズが大きく、デジタル領域の人員不足が目立っているためです。

そのため、新規の採用の強化や、戦略側の人材でデジタル領域に素質がある人材をデジタル側に移管するというニーズの方が大きいようです。

 

将来的に、デジタル領域の人材が拡充してきたタイミングにおいては、「デジタル」→「戦略」というキャリアパスも生まれてくるかもしれません。


デジタル領域に関心がある方は、一度検討してみることもお勧め

近年拡大するコンサルティングファームのデジタル組織は、デジタル領域に関心がある方にとっては、魅力的な職場環境の1つだと思えます。

これまでのネットベンチャー企業やスタートアップ、外資系のデジタル関連の事業部門という選択肢に加えて、今後のキャリアとして考えてみてはいかがでしょうか。

転職エージェントやビズリーチへの登録により、更に情報を集めることや、転職の可能性について相談することも良いかと思います。

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