外資コンサルファームでよくある入社後のギャップ事例

コンサルティングファームの情報は、一昔前と比べると、かなり身近になりつつあると思います。それでも、中途入社してくる方々の中には、入社前に想像してこととのギャップに悩まれ、場合によっては半年も経たずに退職してしまわれることもございます。

 

今回は、そのようなミスマッチをできるだけ防ぐためにも、マッキンゼーやBCG、アクセンチュアといった外資系コンサルティングファームでよくある入社後ギャップの例について、ご紹介していきたいと思います。

 

入社後ギャップ①:受身のスタイルでは楽しめない

マッキンゼーもBCGもそうですが、外資系コンサルティングファームでは、ただ言われた仕事をこなすだけでは、正直働くことが辛くなってくると思います。

というのも、プロジェクトでこなす業務量は膨大で、しかも短期間で次々こなすことが求められるといった環境が続く職場ですので、自分が面白いと思えるテーマでないかぎり、どこかで肉体的にも、精神的にも辛くなることが訪れるからです。

 

最初の1年くらいはスキルを着実に学ぶため、受身で仕事をこなすことも仕方ないですが、2年目あたりになったら、自分が何をしたいのか、ということを積極的に発信して、そのようなプロジェクトを一緒にマネージャーたちと作りに行く取り組みをすることが、外資系コンサル生活を充実させるポイントの一つとなってきます。

 

入社後ギャップ②:起業を目指すのであれば、コンサルは人によってはベストではない

コンサルティングファームへの転職を、将来的な起業のステップとして考えていらっしゃる方は多いですが、かならずしもコンサルで経験したスキルが起業に直結するとは限りません。

 

たとえば、実際にビジネスを運営するという意味では、リクルートやDeNA、サイバーエージェントなどで事業の責任者を務めることの方が学ぶことは多くあるのも事実です。

起業する際に必要となるビジネススキルは、逆に外部から登用することで、いくらでも補うことができるという考え方もあります。

 

逆に、外資コンサルに入社することで獲得できる大きなものとしては、大手企業の上層部とのリレーションや、社会的な信用というものが挙げられます。

事業を大きくしていく上で、外資コンサル時代につながった企業の仕事を請け負うことで、当面の間のキャッシュフローを補い、安定した業績を上げるといったことは、元コンサル出身起業家の中で一定の方が実際に行われていらっしゃります。

 

入社後ギャップ③:戦略以外のプロジェクトの幅もかなり増えている

アクセンチュアの場合はITコンサルティングの側面もあるため、入社当時から有る程度意識されていらっしゃる方は多いのですが、マッキンゼーやBCGといった戦略コンサルティングファームにおいても、純粋な戦略プロジェクトの比率は縮小しています。

 

マッキンゼーにおいても、IT投資の削減・効率化や、実際にクライアント先に常駐してオペレーションを改善していくといったプロジェクトの数はかなり増えてきています。

 

実際、マッキンゼーでは、オペレーションに特化した専門人材の採用を進めるなどの取り組みを行っており、BCGでもITコンサルタント出身のコンサルタントは増えてきている状況です。

 

入社後ギャップ④:専門性がつくかどうかは自分次第

コンサルティングファームに入社する理由として、専門性を身につけたいという理由を挙げられる方がおりますが、実は全員が専門性を身につけられるわけではありません。確かにコンサルティングファームでは、特定のトピックに関してディープな知識を持っているコンサルタントがいるのですが、それらは全体からするとまだまだ少数派です。

 

専門性を身に着けるためには、コンサルティングファームといえども、やはり同じテーマのプロジェクトを何度もこなすことが必須です。そのため、入社して3~5年程度で専門性を身につけたいと考えているのであれば、最初から自分でテーマを明確に伝えた上で、ずっとそれに関連したプロジェクトや提案活動をし続ける必要があります。

 

入社ギャップ①とも関連しますが、受身でいては、コンサルティングファームで専門知識はかなり難しいと思います。

 

最後に

今回はマッキンゼーやアクセンチュアなどに入社される方によくある入社後ギャップをご紹介しました。

ネガティブな入社後ギャップが少なくなるようこのブログでも引き続きコンサルタントの実情をお伝えし続けられればとおもいます。